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映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)のdeadcalmのレビュー・感想・評価

3.7
末娘と。とりあえず娘がエンジョイしていたので十分オッケー。

最近のドラ長編はほとんど観てないので近年の水準を知らないんだけども、演出はけっこう良かったのではないかと。気合の入ったOP(この意味はかなり最後の方でわかる)、OP後の日常描写における音・音楽の表現も好きだったし、ラストバトルで急にゼロ・グラビティが始まるのも良かったし、ツッコミどころはあるものの伏線の回収もなかなか周到。

ゲストキャラやストーリー面は凡。やや凡以下かも。『星を継ぐもの』みたいな要素はいいとして、無理のある展開が多い。

のび太が吹くリコーダーの中の人はもちろん栗原正己。他のパートも一流の奏者。ライセンスもらってたのしくやってるだけで一流の演奏ができるんか!音楽はそんなに生易しいもんじゃねえ!!!いえ、ぼくもドラムのライセンスもらって石若駿になりたいです。

しかし「音楽は素晴らしい、がんばって練習するともっと素晴らしい」はメッセージとして穏当ではあるんだけど、練習して上達してしまうともうなんかちょっと違うから、あえて初めて触る楽器でステージに上がるっていう灰野敬二みたいな人だっているのよと思った。あと敵の名前が「ノイズ」って、メルツバウやインキャパシタンツみたいなんは悪や言うんかコラ!とぷんすかしそうになったが、あくまで「あれは音ではなく生物なので…」と作中で別概念であることが明言されてるので良し…良いのか?
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