刺さる人には刺さる作品。
やじろべえのような感じだろうか、一人の女性に夫と古い異性の友人がぶら下がって、三人の気持ちが揺れ動く。
彼女の言動に対する夫と友人のそれぞれの受けの演技が良かった。彼女との関係を悪化させたくない意志がある一方で、彼女との関係への悲しみや不安や寂しさが良く表現できていたと思う。
作品後編のNYCでは、過去の話をする際、カメラは画面の左手から右手、下手から上手へと移動し、時間の反転を示す。それを踏まえると、ラスト、彼女も友人も画面の下手から上手へと移動するので、過去の事を考えていたということだろうか
