ピアノの音色や雨の音が主人公の彼女の声。セリフがなくても、動きが僅かであっても、感情が伝わる身振り手振りが素晴らしい
当時のあの立場の女性にとって、自分の意志で結婚相手を選ぶことが自由の象徴となる行為。サム・ニール演じる夫の家でのシーンは、画面の背後に壁が写っていて圧迫感があるのだけれども、ハーヴェイ・カイテル演じる愛人の家でのシーンは奥行きがあるように撮られており、開放感がある。また、淡い光が主人公に当たっており、彼女の喜びや開放感が表現されている
愛人も夫同様に粗暴ではあるのだけれども、主人公の気持ちを汲んでくれるので、まだましということなんでしょうね。
