縁
運命
日曜日に開催🏮ひとりA24祭🏮
2本目はアカデミー作品賞にもノミネートされていたこの作品。
これで今年のノミネート作品8本目の鑑賞。
あと2本を残すのみ。
去年に比べ好きな作品が多くて嬉しい。
カナダに引っ越す事になったナヨンと想いを伝えられなかったヘソンの12歳から36歳までの24年間を描いたラブストーリーです。
未知の世界を体験するような「アイアンクロー」とは真逆で、自らの実体験をふと思い出しちゃうような恋愛ドラマ。
観やすいホン・サンスって感じ。
終始キュンキュンが止まらない展開とお互いの本音が伝えられないもどかしさに悶えそうな純愛ものなので、中盤までは韓国ドラマと変わらない感じだったんだけど、この作品の良い所は後半36歳になってからのエピソード。
12歳、24歳のエピソードがバックボーンになったセリフや行動が、36歳のエピソードで伏線回収のように出てくる演出。
長い期間を経た思いが一気に溢れるドラマチックさが壮大なラブストーリーを観ているような気分になって満足度高し。
しかもドラマチックなんだけど絶妙なすれ違い方やセリフなど演出もわざとらしくないので全編通して冷めてしまう所がありませんでした。
また英語を話せないヘソンと韓国語を話せないアーサーの関係性も設定として効いてるし、自由の女神や寝言のくだりの入れ方なんか観ていて思わず「うまっ！！」って声出そうになりました。
この演出のおかげで最後の最後までどんな結末が待っているんだろ？とハラハラしつつ、クライマックスのあのやり取りに思わず涙しちゃいました。
必要以上の語りはせず、想像で余白を楽しみながらも絵になる風景やオブジェを思う存分堪能し、登場人物の感情に想いを馳せられるこんなラブストーリーをもっと観たくなりました。
