このレビューはネタバレを含みます
あーガチでしんどい
失恋経験のある人が観たら最悪死ぬぞこれ
特にラストの演出上手すぎないか?
ヘソンがナヨンにねえ、って話しかけたあの一瞬、二人は子供時代に戻るんだけど、ナヨンは分かんないけどヘソンは少なくとも記憶の中にいる12歳の少女にあの問いかけをしたんだろうなって…ほんとに辛い…
人生はさまざまな偶然、"縁"が重なって紡がれてゆく。
恋愛もそうで、いろんな要因、偶然、規制があって、出逢い、別れてゆく。
でも、人は考える。
「もし、あの時こうしていたら」
「もし、あの人と結ばれていたら」
この映画は、そんな願いを叶えてくれるような映画では無い。
逆に、初恋を引きずっている主人公を、そして我々観客の心を締め付けてくる。そんな映画だ。
過去、"前世"──パストライブスと向き合い、受け入れ、来世に繋いでいく。
24年間の想いは、年月が経つほど彼らを締め付ける。
この作品はフィクションで、戯曲であり、リアリティのあるドラマチックな物語だ。
だが、物語の中の彼らにも人生がある。
彼らが選んだ運命が、軌跡が、縁が積もって出来上がった人生が。
そして、最後の問いかけ。
一生を掛けても分からない答え。
だからこそラストは死ぬほど苦しかったし、切なかった。
最初にも言った通り、失恋経験のある人には致死量の毒を持っている映画だ。
鑑賞には注意が必要かも知れない。
だが、この映画には、人生とは、恋愛とは何かを考えさせる力がある。
今年ベストかも