12年、24年の時を経て再開する男女の物語。縁があったから再開したのか、縁がなかったから結ばれなかったのか………
縁(=イニョン)という言葉が象徴的に出てくる。摂理あるいは運命。
広い世界の中で、ある人と人が出会うのは8000回もの前世でちょっとした逢瀬を重ねた結果だと。
日本にもある言葉だけど、なんてロマンチック。
そんなロマンチックな縁で結ばれた二人なのに、現実は非情。
ナヨンはアメリカで生きる人生を選び、アメリカ人の夫アーサーと結婚し、グリーンカードを取得。
アーサー自身も、劇的な再開を果たした二人の前で、自分は二人の運命を阻む悪役だと自虐する。
でもね、アーサーとナヨンも、他でもない縁で結ばれた二人なのよ。
最後、ヘソンを見送って涙するナヨンの肩を抱いて家に入っていくアーサーを見て、じんわりと、温かい気持ちになった。
ある一面では切ないけど、これもまた人生。