キョン太

ある人形使い一家の肖像のキョン太のレビュー・感想・評価

ある人形使い一家の肖像(2023年製作の映画)
3.3
家族で続けている人形劇団。
父と祖母がいて、三人の子どもたちも劇団員として働いている。
団長である父が倒れ、亡くなり、祖母も続いていなくなり。
残された子どもたちがそれぞれの人生と向かい合う、みたいな話。

家族と僅かなスタッフだけの劇団は小さくて、子どもたちはまだ若く、まさに人生の岐路を迎える年頃で。
人形劇って素敵なものだけど、大儲けできる印象はない。大人が飛びつくものでもないし、観始めてすぐに子供らの将来が心配になる😅
人間関係も狭くて濃密でなあ。
日本との結婚観の違いを思い知らされる。

親から当たり前のようにあれこれ手渡されるけど、大事にできるか、長持ちするか、好きになれるかはわからないものだよね。
だけど結局、愛着はあるから、悩んじゃうんだろうな。という感じ。
淡々と進むフランス映画らしい作品だ。
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