【2023年アカデミー長編ドキュメンタリー賞ノミネート】
野鳥(主にトビ)保護活動を行う兄弟を追ったドキュメンタリー。
本作、初めは「ダーウィンが来た!」のような動物の生態を追った作品だと思っていたら、良い意味で裏切られた。そもそも野鳥保護団体の話なのに、宗教対立や移民排斥等に揺らぐインドの社会情勢がクローズアップされたり、汚れた街並みが映し出されたりと、一見野鳥保護とは何の関係もないような映像が続くのだが、終盤になってそうした演出とタイトルに納得。些かローテンポだが、単なるドキュメンタリーというよりは"映画"的なタッチを大事にしているのが良い。NHKとかで放送して欲しいな〜。