鬱屈した感情を抱える若者たちが、音楽と共に結束し徐々に殻を破っていく青春映画。リアリティラインの内外を行き来する辺りからも「サヨナラまでの30分」を思い出さずにはいられないのだが、本作もまたずっと感情移入してしまうほどに繊細で美しい映画作品だった。
川西拓実君を俳優として見たことが無かったので、彼の存在感の大きさには驚いたし最高だった。全体的にキャスティングがバッチリ決まっていて、観終わった今は彼ら以外のキャストは考えられない。個人的には、ドラム叩いて我が道を往く円井わんが最高にカッコよくて好きだった。
「チェリまほ」で感動した風間監督の感性と才能、この先の作品も楽しみ。