このレビューはネタバレを含みます
脱北したかったわけじゃない。
経済的な理由や政治的な理由で追放されてしまう本人、家族がただ生きのびるために国を出ざるを得なくなってしまう。
中国との国境、鴨緑江を越えるだけでは安心できない。見つかると送還されてもっと酷い目にあってしまう。
命がけで中国を縦断してベトナム・ラオスを経由してタイへ。
途中ジャングルや麻薬の密輸ルートなどを経由し自由を得る。
成功率は高くない。
脱北者(難民)をお金としか見ないブローカー。
そのため詐欺で騙されることもある。
それでも助けるにはブローカーにお金を支払うしかない。
韓国の牧師は身の危険を冒してまで助けようとする。
語られる脱北者たちの脱北前の生活。
マスゲームでは失敗できず、プレッシャーがかかっている。
7歳で処刑を初めて見た。
逆らうことへの恐怖心が子どもの頃から無意識的に植えつけられている。
80歳のおばあちゃんの言葉が印象的だった。
脱北してもなお、指導者は頑張っているのに国民がダメだからいけないのか…みたいなことを言っている。
根深い…