アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作。
記者の涙、父母の慟哭。
とりあえず1人でも多くの人に観てほしい。
なんなら今やってる名探偵コナンとか陰陽師ゼロと同時上映にしたらいいのに。
本当に人が死ぬってこういう事だぞって
君たちと同じような子供達が殺されるのが戦争なんだぞって
今も海の向こうで起きてることなんだぞって
子供達に見せやればいいんです。
ロシア軍の侵略が始まり間も無く死ぬのが子供達。
16歳、両足が吹き飛んで死んだイリヤ。
4歳で死んだエバンゲリーナ。
18ヶ月で死んだキリル。
叶えたい夢があったろうに。
友達と遊びたかったろうに。
もっとパパとママに甘えたかったろうに。
「この子を撮れ。
世界中に伝えてくれ。
これがプーチンのいう大義の犠牲だ」
と小さな命を救えなかった医者の言葉が頭から離れません。
市民は攻撃しないと言いつつ、市民しかいない街を爆撃したロシア軍。
挙げ句の果てには産婦人科まで爆撃する非道さ。
目が慣れたのか、僕の脳が考えるのをやめたのか、映画が進むにつれて増える瓦礫や死体の山に感覚が麻痺するほどの地獄絵図。
死体の色ってオフホワイトなんですね。
埋葬する間もなく、暗い地下室に放置される死体袋。その中には赤ちゃんも。
店から食料や金品を奪う火事場泥棒と化した地元民に能登半島地震を思い出しました。
非常事態って本当に人間の本性出ますよね。
フェイクニュースと騒ぐ人はこれを観てもそう言えますか?
気になってる人へ。
お願いですから観てください。
あなたが映画好きなら。
映画に何かしらの力があると思ってるなら。