けいたん

コヴェナント/約束の救出のけいたんのレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
4.3
米軍曹長ジョンと優秀なアフガン人通訳アーメッド。部隊はタリバンの攻撃を受けふたり以外全滅。瀕死の重傷を負ったジョンを抱えアーメッドの過酷な旅が今始まる。「ジョン 帰ろう」この言葉、いいね。意識は朦朧としながらも想いは届いただろう。助かった!で終わらないのが戦争の恐ろしさ。通訳のその後、兵士の心、残酷だ。

基地までの長い長い道のり…。アーメッドが泣いてる、あんな強い人が泣いている。辛いね、怖いね、背中をさすってあげたかった。

いつ何が起こるかわからない状況の中、危険を回避するごとに、ふたりの絆は深まる。大袈裟に抱き合ったり、喜びを言葉にしないのが憎いね〜カッコいい男たち。

ふたつの救出は、もちろん「友のため」だけど、「ビザが欲しい」という思いと「呪いから解放されたい」という思いもあっただろう。綺麗事だけでは生きられない、彼らの現実が描かれていた。

遠い映画館だったので迷ったけど、観に行って本当によかった。現地通訳のことなど、知らないことがまだまだたくさんあると気づかせてくれた作品でした。