けいたん

ワース 命の値段のけいたんのレビュー・感想・評価

ワース 命の値段(2019年製作の映画)
3.9
命の重さは平等、命(人生)の価値は? 911 米同時多発テロ、あの映像は今でも忘れられない。あの時、彼らの愛する人が消えた。大切な人の命は数字では表せない。様々な事情を抱えた遺族たち、彼らの苦しみを痛みをケンはどう計算するのだろう?遺族が政府、基金に求めるものとは?

政府が被害者と遺族のために設立した補償基金プログラムの特別管理人を任されたケンは、ルールと補償金額算出方法を、遺族に説明するが猛反発を受ける。

数式を捨てろ、そのルールでは救えない人々もいる、愛する妻を失ったウルフの言葉はケンに届くのか。まずは、彼らの顔を見て、被害者の話(人生)を聞いて、それで前に進める人もいる。

フライヤーに、被害者補償プログラムで支払われた金額のグラフがありました。主婦と金融関係者ではかなりの差が…。だけど、ケンたちの働きで、たくさんの人の心は救われたと信じたい。


訴訟社会、アメリカ。すべての被害者と遺族(約7,000人)が損害賠償を求めれば国家の危機となる。被害者が提訴する事を阻止せよ!遺族と国を救うため、国の金で被害者への補償基金を設立。条件は提訴権の放棄…。知らなかった。