けいたん

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコのけいたんのレビュー・感想・評価

4.0
妻への愛を胸に猫の絵を描き続けた画家の話。本当の愛と美しい想い出は何十年経っても色褪せない。身分違いと周りに反対されながらもルイスはエミリーと結婚。半年後、楽しく幸せに暮らすふたりは、エミリーの末期ガンを宣告される。悲しみに暮れるふたりを救ったのは、庭に迷い込んできた子猫のピーターでした。

エミリーを失い、ルイスは少しずつ壊れていく。大切なピーターも亡くなり…。それでも、ルイスは夢中で描き続ける、猫の絵を。エミリーのために、みんなのために。

「いつか猫を飼うことが当たり前になる」
なんとこの時代、まだ猫はペットとして認められておらず、猫はネズミ退治をするもの、または不吉なものと思われていた。
ルイスが愛らしく楽しげな猫を描いたおかげで、猫の地位が変わったのだ。知らなかった。

金銭面では最後まで恵まれなかったし、ルイスは少し変わっていたけれど、ルイスの世界は電気と美しさで満ちていた。

ルイス、エミリー、ピーターありがとう。すべての猫ちゃんが幸せてありますように。