Hoshiduru

夜明けのすべてのHoshiduruのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.1
己も大小の生きづらさを抱えつつも、出会う人みんながみんな生きづらそう、という人生を生きていくなかで、自然と自他の寄り添いに絶対的な「正しさ」を求めてしまうようになり、それがまた自分の生きづらさにつながっていくような、そんな感覚を抱いてきたのだけれど、誰にでも助けることはできるし、誰にでも助けられることはできるんだということに気付かされた。


不器用にぶつかりあうことすら避けてしまって、人のぶつかりを受け止めるか、避けるかの2択でのみ生きてきて、それは私が望んで選んだ道のはずなんだけれど、ああ今まですごく辛かったんだなあ、ということを今とても実感している。

羨ましいなあと思ってしまったけれど、きっと全ての日々がああなわけではなくて、映っていないだけで、うまくいかなかったり、生々しい傷痕が残るようなこともあったりするのだろうけれど、その中で精一杯生きている姿がそれだけで尊いなあと思う。


個人的に、山添くんの「3回に1回くらいなら」がすごくしみた。3回に3回なんてできないよな、できなくていいんだよな、というのが、少し楽になった。
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