総じて悪い人がおらずその優しさの集積による非常にミニマルな映画。ケイコよりこっちの方が好き。
三宅唱はとにかく余計なことをしない引き算の演出が抜群に上手い。じっくりじっくり積み上げていく。
真っ先に連想したというよりも被ったのはぬいぐるみとしゃべる人はやさしいだった。
完成度はこちらの方が高いと思ったが、終わった後語りたくなるのはぬいぐるみだなぁと。
月刊シナリオで読んだ脚本では告白?めいたやりとりがあったけど、それを現場か編集でかで排除したのはホントに良かった。
一点だけ文句つけるとしたら音楽すらもほぼ同じ曲一辺倒なのがあまりポジティブに働いてない気がした。