梅田

夜明けのすべての梅田のレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
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期待を裏切らない三宅唱監督の新作。PMSとかパニック障害とかある種のメンタルヘルス、もっと広く言えば「生きづらさ」的な題材を取り扱った映画ではあるが、そういったモチーフに寄りかかることなく、人と人との現実的な関わり方を静かに切り取っていく手捌きに感動する。
ある種の別離も多く描かれるが、「別れ」にとって何が重要なのかをよく考えて撮られていると言う感じがする。人と人とが関わって、互いにどんなふうに変化したのかを、とても丁寧に描いていると思った。
前作『ケイコ』に続いて16mmフィルムで撮られてるのかな? 少し粗い質感が映す照明が素晴らしい。
梅田

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