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夜明けのすべてのてのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

 それぞれ疾患を持つ男女2人が苦闘の中巡り合い、助け合いながら自分の生を全うするヒューマンドラマ。
 重度のPMSを持つ女性とパニック障害をもつ男性がそれぞれ苦しみ、その末に縁あって出会い、お互いを受け入れながら、理解して支えながら生きていく姿を描いた物語であった。お互いの、特に男性側の症状の苦しみ、またそれを受け入れることで訪れた悲しみが描かれている部分は耐え難かった。
 しかし、それでも前を向くまでは行かずとも今を生きている姿、お互いにマイナスを抱えながら物事に打ち込む姿は心惹かれた。
 最終的にそれが主か否かは分からないが、他の要因も重なったこともあって、結ばれることはなかった2人だが、その関係から「開けない夜はない」という主題を暗示させてくれたのはとても面白いと思ったし、今後の糧になると思えた。非常にあたたかいストーリーだったと思う。
て