奏良

シアター・キャンプの奏良のレビュー・感想・評価

シアター・キャンプ(2023年製作の映画)
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過去と未来どちらに自分がいるべきなのか。

キャンプのメンツ濃ゆ〜い。普通なら自信のない子が舞台に立って見違えるストーリーになると思う。それディアエヴァンハンセンで既にやってますわつって、その先のお話をしてるの偉大すぎる。夢見ている子供が集まる場所としてハードルがそこそこ高い位置に設定されてて、熱量の違いから面食らう。朝礼の講師を見ればわかるけどこのキャンプは“そういう場所”として確立している。でも神聖な登竜門であって、子供たちのゴールでは無いんだよね。
子供達にとっては未来であるシアターキャンプに居続けてしまった大人。気がついたらいつのまにか過去の場所になってたなんてこと割と現実でも経験あって苦しい。苦しいけど前に進めとも言えない。

シアターキャンプの新しい区切りになる瞬間と思うと胸が熱い。出てきた全員が幸せになれるよう願ってるけどあとがき面白すぎる。
奏良

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