何の前情報も入れずに鑑賞したが正解。これは面白い。
作中の怪奇以上に主人公アニーがぶっ飛んでいる。
この主人公アニー•ハーディーが実在の人物で、本人が演じている？ というのに驚いた。こんな役をやって大丈夫なのだろうかと思う程に良い意味でも悪い意味でも衝撃的なキャラクター。これがリアルと変わらないのであれば……お近づきにはなりたくないが、すっかりファンにはなってしまった。
今回の白眉は上記の通りでアニーのキャラと繰り広げられる即興ラップの釣瓶打ち。
それはエンディングでも遺憾なく発揮されており、実に楽しかった。
常人であれば思わず眉をしかめてしまう迷惑行為の数々。だが相手が常識外の存在であるならば、そのキャラクターの何とも頼もしいこと。
素晴らしいのが、多くの被害を出しつつも全く悪びれないアニーのある意味化け物的なメンタル。
そのままラストまで突っ走る様はアッパレであった。
強いて言うならば、最後の展開で宗教施設的な場所に迷い込んでいたが、そこでの描写をもう少し観たかった。
全体的に非常に楽しかった。
是非同じキャラクターでシリーズ化してほしいものである。
