KingLeo

アナログのKingLeoのレビュー・感想・評価

アナログ(2023年製作の映画)
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原作ビートたけしということで見た。オーソドックスな悲劇がモチーフな作品で、一言で言えばずるい。ヒロインは足立区の下町育ちの作者のある種、理想像というか、幻想みたいにも思えなくもない。本なら違和はないが映像にしてみると、無理無理無理ねえだろと思えるとこだがそんなん言ってたら話は転がらない。10分経たずに終了する。これはファンタジーだ。監督の撮り方が基本テスト無しの本番で、見ていてもわかる長回しのシーンが多かったが、その結果、素材があればあるほど選択肢は広がるわけで、ただただセンスが問われ化ける可能性すらあるが、どこを使うかに正解はないし、役者の力で笑いなんかも取れてはいたが、個人的な感想はジャンプカットはこの作品には合っていない気がした。カットの切り返しのセリフ合わせや、ちょっとした表情がもっと合ってたらなと思ったが、そこはセンスの問題であまり感じられなかった。あと、誰が始めたかは知らないけど、〜年後みたいなのは楽だけど、視聴者の想像力に任せる演出をなんとか出来たらなといつも思う。みゆきがもっと見た目も含め酷い状態だったら、より純愛を感じられたのかもしれない。と長々と書いたが、後半話は急変?する。やっぱ綺麗なファンタジーだからな、ねえんだけど、ねえんだけど、木曜日とか言われたら感動はしないが、サイコパスでもない限りみんな泣くだろ。純愛?はよく分からなかったけど、愛おしさみたいなのは感じる気はした。商業映画だから当たり前だけど、やっぱずるいタイプの映画だった。
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