2023年4月20日－23日
ドイツ映画祭 HORIZONTE 2023
＠ユーロスペース

公式HP
https://www.goethe.de/ins/jp/ja/kul/sup/h23.html

編集部参加予定です。詳細は鑑賞後に追加します。

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ドイツ映画祭にて。

主演のサスキア・ローゼンダールってどっかで見たぞ？と思ったら「ファビアン」でコーネリアスを演じ、「Reality」主演のあの人じゃん。

ボーイフレンドの実家で暮らす女性クリスティンのお話、というかクリスティンの日常を追ったような映画。
退屈で時間をもて余す田舎生活、農場の牛の声やハエの音が響く、その長閑さとは対照的なクリスティンの焦りにも似た感情。
だからといって何か具体的な行動を取るわけでもなく、車に乗せて送ってほしいと頼み、服を着替え、漠然と日常から逃れようとする。

たぶんこのクリスティンのモヤモヤを描いた映画なんだろうなと思いながら見ていると、男性と情熱的な恋愛を匂わせたり、父がアルコール依存症だったり、変化や背景が徐々に見えてくる。

だけど、これといって大きなことは起こらず、反復的で空虚で物憂げな日常が淡々と流れて、ちょいちょい意識が飛びそうだった。

主人公のクリスティンをはじめ、誰もが心に何かしらの傷を抱えているけど、それははっきり描かれない。
死んだ鳥は恋人の農場からどこへも行けず、心がほぼ死んでいるクリスティンを象徴しているよう。

ケバケバしいピンクの服やエンドクレジットのキラキラハートがよく出てくるのだけど、日本でもドイツでも田舎のファッション(偏見)は共通しているのだろうか。

主演のサスキア・ローゼンタールどこかで観たことあるなと思ったら『さよなら、ベルリン』の主人公の女優志望の恋人だった。

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