このレビューはネタバレを含みます
社会派サスペンス!と身構えて行ったけど、難しい部分はあるにしても置いてけぼりになることなく、リアリティのなさで醒めてしまうようなこともなく、ちょうどよくサスペンスでややヒューマンな感じがよかった!
ケンティー目当てで行ったけど、普段のキラキラが見事に抑えられて、年相応な青い感じがよかった!本当は綺麗にいたいだろうに、ゆずはのために政治上の駆け引きを大物相手に仕掛けちゃうところで日頃の青臭さがしっかり隠せてて、またそれも演者・中島健人だと思うとぞくぞくする〜
きっとずっと長男だからと無言の期待に応え続けてきたであろう兄の認められなさ(お兄ちゃん聞いてるから!弟の方に託したいとか言わないで!!)だったり、まわりからのあからさまな要求に引き攣った笑顔で「夫に言っておきます」と言い続ける真由美のしんどさ(きっと結婚前からそうだったに違いないし、結婚だって本当にしたかった相手なのかな)だったり、今後汚い部分も飲み込みながら政治をしていくことになるであろう晄司のことを考えると、本当に父親の職業ひとつに振り回されて辛いだろうなぁと思った。このあたりのヒューマンドラマは本を読んだらもっと深まって興味深いものになりそう。
犯人は正直役者でわかっちゃったところはあった。でも、今回はきっと犯人が誰かということよりも、犯人となるに至ってしまった経緯のが大事なんだろうと思う。
自分のちょっとした(?)選択が誰かの人生狂わせるかもって思うと、選択ばかりの人生はリスクだらけで怖いよなぁと思った。こんな大物でなくとも、他人の人生狂わせる選択をすることってきっとあるだろうし。。
ていうかタイトル!
どの口が言うてんの、ブーメランやろがい!