このレビューはネタバレを含みます
思ったより早く片付…かない!そうくるんだ!というのが新鮮だった。
冒頭、マユミにジャケット着させてもらって靴べら渡して、ってやってるセイジロウ、の段階で嫌な奴だな〜と思っていた。
孫が人質にとられでもしないと罪を自白しないし、罪も小出しにするし、根回しして自分が有利になるよう仕向けるし、自分の意思を継がせる会見を開いて会見の主題をはぐらかす。
こんなんばっかりだよな""権力""って、と思った 。利権とメンツと力関係。近い人のことは優遇するが末端の人たちのことなんか視界に入ってないからどうでもいいみたいな感じで
マユミがユズハを助けてと泣いていたあたりのシーンで、なんとかすると言うコウジにどうやってみたいなことマユミが聞いていたと思うんだけど、こういう説明しない感じが世の中には溢れていてリアルを感じた。根拠なく見切り発車したり、根拠をお前に説明したって意味ないだろという姿勢だったり、そういう態度が社会を狭く息苦しくしているんだと思っている。報連相大事って言うじゃん。
開口一番マユミを非難していたセイジロウ(最悪)が終盤手術室から出てくるユズハをみて謝罪していたのが変化と言えば変化だなーと思った。
権力って人を盲目にしてしまうくせして身内と認めた人間には激甘でどうしようもない。それに気づけてるのでセイジロウはまだ救いがあった。
2023-11