砂糖スズキ

食人族4Kリマスター無修正完全版の砂糖スズキのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

自分的にホステル2にかっこいい役で出ていたのが印象深いルッジェロデオダート監督。その代表作が4K劇場公開されたので初鑑賞

80年代イタリアゲテモノ映画なのでもっと荒い作りを予想していたけど
ファウンドフッテージを先取りしためちゃくちゃうまい2部構成、ただ露悪的にならないしっかりしたテーマを盛り込んでいる作りに歓喜!

裸になり湖で部族と戯れ、分かり合えたと思った途端、グロテスクな成れの果てオブジェがいきなり現れる。プレデターが作りそうなこのオブジェが気持ち悪いけどめちゃくちゃかっこいい!
やはり未開の部族とは分かり合えないと、つきはなすシーンが素晴らしかった

あとはやっぱり噂の亀解体シーン
めちゃくちゃグロい
グロ耐性ある方だと思ってるけどこれは久々に気持ち悪くなった笑
亀に限らず出てくる動物は容赦なくほとんど解体する
この前振りが効いているのか後に出てくる人間解体シーンも本物みたいに錯覚させる形になっている
ここもうまい作りだなと感じた

ルチオフルチ作品や西部劇で注目していた
リズオルトラーニの曲も素晴らしい
もっともっと評価されるべき方
セルジオレオーネに対するコルブッチ的な存在でモリコーネに隠れてる感じがする

人間の暴力性、野蛮性をテーマに加減を知らない描写は物凄いが、そのテーマを免罪符に劇中の取材班の様にやりたい放題やっているきらいはある
しかし、同時に劇中のテレビ局員のように倫理に迷い、野蛮性を嫌悪する葛藤描写もある
つまり、劇中劇的に食人族を作る監督や製作陣の中身がそのまま亀の様にぶちまけられているのもいい作りだと勝手に感心してしまいました!

今の時代見れないものが見れる
これだけしないと味わえない感覚が味わえる
オススメです!
砂糖スズキ

砂糖スズキ