たらお

オクス駅お化けのたらおのレビュー・感想・評価

オクス駅お化け(2022年製作の映画)
3.2
駆け出しの記者がオクス駅に隠された闇を追うお話。
訳ありで話題性のあるニュースを探す主人公が知ったオクス駅の曰く。それは地下に廃駅があり、そこでは死者が多発しているとのこと。
調査を開始してからはそのニュースが一躍話題になるも、やがて主人公のもとにオクス駅に渦巻いている怨念と呪いが襲いかかります。
呪いからどう逃れるのか? オクス駅に隠された闇とは何か? 
駅に現われる謎の女と子供は何者か? 先の展開が気になりましたよ。
主人公が記者であり「伝える」仕事をしていることが物語を進める上でのキーとなっているのは面白かったですね。
ニュース会社の社長の「自分で蒔いた種は自分で刈り取る」という台詞には重みがありました。伏線でもありましたが。

・口にしてはいけない「呪いの数字」
・オクス駅での死者の身体に残された「爪痕」
・かつてそこにあったという「井戸」
この3つの要素が肝ですが、数字がなんなのか分かった時とそこからの真相の結びつきが怖いですね。そりゃどす黒い怨念が生まれますわ。
遺体の爪痕に関しても納得です。湯灌師(ゆかんし)は知らなかったのでちょっと勉強になりましたが。
井戸が出て来たあたりからあれ?? リング?? 何か井戸から這い出ちゃう?? なんて思いましたが、また違った怖さがありましたね。

事の真相が明らかになった後の展開がまた面白かったですね。特に呪いの解呪法が。ラストはちょっと爽快でした。
ただ、とあるシーンは騒音でしかなくてちょっとだけ耳を塞ぎました。
音で怖がらせるのはホラーの基本でもあるとは思いますが、あれはやりすぎかと。
たらお

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