みちゃまる

ブルックリンでオペラをのみちゃまるのネタバレレビュー・内容・結末

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

原題はShe Came to Me=彼女が降ってきた。ラピュタみたいに空から女の子が降ってきた訳ではないけど、突然の出会いで人生が180°変わってしまうこともあるよね。年齢関係なく。
自分が上手く歩めなかった道、叶えられなかったことを子どもに託してしまう親。
失敗して欲しくない気持ちや心配する気持ちは分かるけど、それを強制してしまうと子どもからの信頼は失ってしまう難しさ。
親だって自分も通って来た道だけど、やっぱり子の立場と親の立場では違う。見守るところと口を出すところのバランスって難しい。
美しいアン・ハサウェイを拝めたのと、オペラのシーンは音楽含めて良いと思った。
登場人物も皆魅力的なんだけど、背景描写の弱さが内容の薄さに繫がってしまった感じが否めなかった。二転三転する展開、そしてラストは上手くまとめた感があるけどそれでいいんかい?と思ってしまった。
個人的にテレザの母親がやってしまったことは中々キツかった。そもそも他人の持ち物を持ち出しているし、継父に見せたのも軽率だし、自分がされたら一生許せないかも…。反省して娘を結婚に送り出したとはいえ、モヤモヤが残った。
「大人になって今の気持ちを忘れてしまうのが怖い」みたいなことをテレザが言っていたけど、2人が純粋過ぎて私には眩しすぎた…私も年を取ってしまったみたいです。

何事も深く考えず、ゆるーく見るならいいかもしれない。
みちゃまる

みちゃまる