このレビューはネタバレを含みます
○ 大人と子ども、それぞれの恋愛と冒険の物語といった印象。選ぶこと、決めること、行動すること。いくつになっても、誰もが傷つかない答えなんてないのだろうと思う。
○ アン・ハサウェイをスクリーンで見られたら私の眼精疲労も少しは回復するかも…と思ってふらふらと映画館に入ったものの、ちょっとコメディ色の強いうつり方。いや、美しいことに変わりはない。
○ 記憶に残ったのは、パトリシアやスティーブン、カトリーヌのセリフではなく、子どもたちの会話(以下、ネタバレ含みの感想)
結婚することを決めたふたりが、まだ若いゆえに、今後形が変わることも予想していて、「いつかこんな気持ちを忘れるのがこわい」って言う。この言葉が、私の全てを持っていきました。
子どもたちだけではなくて、パトリシア、スティーブン、カトリーヌ、マグダレナそれぞれ、そんな気持ちだった時は無かったか。そんな風に振り返ってみたら、エンディングも、ひとつの通過点。オペラは感情の増幅装置。そんな印象になりました。
愛情を交わした相手を大切に思いながらも、今、周りにいてくれる人たちを十分に大切にしていたい。子どもたちの会話に持っていかれた理由。