旅するランナー

ブルックリンでオペラをの旅するランナーのレビュー・感想・評価

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)
3.6
【オペラ多重症】

ニューヨークを舞台にした、心の病みが重症な人たちによるオペラ多重唱。
不安症でスランプ中のオペラ作家。
潔癖症の精神科医。
恋愛依存症の引き船の船長。
南北戦争オタクの保守派弁護士。
有り得ない登場人物たちによる、有り得ない狂騒曲。

ただ、すごく良いポイントもいくつかあります。
息子18歳と娘16歳による永遠の愛の誓いがとってもピュアですごく良い。
この作品をちょっとしたおとぎ話にしています。
また、創作されるオペラが笑えるんだけど、出来栄えがすごく良い。
最後に流れる、ブルース・スプリングスティーン書下ろしの曲「Addicted to Romance」も「I'm On Fire」を思わせるラブソングですごく良い。
ゴールデングローブ賞歌曲賞にノミネートされたのも、うなづけます。
そして、アン・ハサウェイが(病的に)美しく、男性観客は間違いなくロマンスにハマり込むでしょう。