のんた

SISU/シス 不死身の男ののんたのネタバレレビュー・内容・結末

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

1944年ナチスに侵略されているフィンランド。原野で金塊を掘り当てた老兵士が、移動中にナチスの戦車隊とすれ違い命を狙われるが、彼はロシア兵300人を殺し不死身のシスと呼ばれる伝説の元特殊部隊員で敵兵を皆殺しにする。
小柄で強そうでもない老兵が完全な悪としてのナチス兵を倒していくだけの物語。ケガはするので満身創痍だし痛そうではあるのだが、地雷にやられても、乗ってる飛行機が墜落しても、首を吊られて一晩経ってもとにかく死なない。そこに論理的な理由はなく、それがシス(フィンランド人の気質である「折れない心」「強い意志」を表す)というものらしい。結果的に捕虜を救うことになるが、命を狙われたり金を奪われたので仕方なく戦う感じで、馬を殺されて復讐に燃えるとか捕虜を助けるために戦うとかいう感情的なものではない。まったく喋らないしどういう人物かの深堀もないが、いろいろ説明されるより得体の知れなさを残したことが成功している気がする。最後だけセリフがあるが、ここまで来たら喋らない方が良かったかも。解放された女たちも銃を手に立ち上がる。章仕立てになっている。羊みたいな犬がかわいい。
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