生きてこそ。
偽装難民による搾取が明るみになり始め、世間から難民の目が厳しくなる香港が舞台。
「父親からの愛情」が鍵になる物語は、尾を引く展開だった。
少しでも好転することを期待しつつ、主人公の贖罪的な行いを見守る111分。
行き場のない弱い立場の人たち。太刀打ちし難い現実構造を目の当たりにして色々知りたくなった。
この作品に出演を決めたアンソニー・ウォンの反骨心と役作りはほぼ無く偏屈運転手っぷりを見せつけてくれた俳優力に天晴れ。
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難民の国際中継地と呼ばれる香港。政府の承認を待ち、カナダへの移住を夢見る家族がいた。しかし息子ハッサンは不幸に見舞われ、それでも生きていくためにある手段を選ぶ。そしてあるタクシー運転手と出会った。その運転手もまた、家族との関係の溝に
思い悩んでいた。
