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マン・オン・ワイヤーのromioのレビュー・感想・評価

マン・オン・ワイヤー(2008年製作の映画)
1.0
まさかのドキュメンタリー。
スコア1点は、つまらないとかひどいというわけではなく、ちょっとちょっと待ってくれ。
という俺の願いから。

この映画を見る前までは、さながらグランブルーのような作品を期待していた。
綱渡りをしている姿を見ると、
それは地の上でしか生活ができない人が空中にいる様にとても違和感を覚え、また憧れるという、奇妙さとロマンを混ぜ合わたような感じがする。それがサーカスなどではなく日常の中ならなおさら。
それだけに、この複雑な思いを口には出来ないし、口に出したくないし、出して欲しくもない。
この映画でも、綱渡りをした後の彼に、何故したの?
という質問が1000回はされたと彼自身人々は理由を求めたがるとやや怒っているが、その通り!
馬鹿か!と。
意味がないことが美しい。
その通りだと。
目立ちたい、挑戦、反抗、
見当違いもいいところ。

でもなんか、ドキュメンタリーで見てしまうと、この出来事を伝えたいという気持ちが見えてしまうというか。実際の本人の姿見たくないし。
夢から覚めてしまうというか。
背景なんて、知りたくないのよ。そんなのはアンビリバボーなんかにやらせとけばよい。
説明はできるだけ落として、全ては観客の想像に任せる形で作品を作ってほしい。
写真、絵画、映画、それぞれにそれぞれの強みがあるので、そこを最大限に活かしてほしい。
このジャケットを見る方が想像が掻き立てれて面白いという話。
来年、ロバートゼメキス監督でザウォークと映画化されるそうなのでこちらに期待したい。
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