コンパクトにまとまっていて、淡々と進行する。まるで裁判のよう。
行間を読ませる映画で、永瀬廉くんの演技が、だらだらといらぬエピソードを出さずとも、セイギの性格や人柄をよく伝えてくれたと思います。本業の華やかなイメージとは裏腹に、控えめな役が似合うKing &Princeのふたり、おもしろい。
杉咲花ちゃんも匠海くんもとても良かったです。主演3人の演技力に、戸塚くんや大森さんその他豪華な俳優陣が脇を固める、けれど派手になりすぎない手堅いキャスティング。配役がぴったりでした。
ただ、ところどころ、狂気の演出？がうまくはまっていないように思え。。急に学生たちが煽り出すシーンとか、無辜ゲームがちょっと演出過多に見え、とってつけたような印象を持ってしまい少々もったいなかったかなと。
ラストも尻すぼみ感あったかな…途中がめちゃくちゃ面白い分、個人的には惜しさが気になってしまいました。
あんな寮に住みたい。毎日おにぎり選んで出かけるの、ああいうあったかさがちょうど良いんだよね…。皆の心に等しく平穏が訪れますように。
