nanochi

クーリエ:最高機密の運び屋のnanochiのレビュー・感想・評価

3.7
キューバ危機という言葉は教科書で見たのみで、危機と言っても、ここまで一触即発の状態だったなんてなぜかこの映画を観るまで思いもしなかった。そんな私は、やっぱり平和ボケしているんだろう。。
緊迫感と緊張感の中、やっと戦いを回避したあの時の努力は、いま活きているのか?胸が苦しくなった。

重圧を感じなかったからこそうまくいったことだけれど、
人と人の単位から、世界は変わることができる?そんなこと信じられないような世界になってきているのは確かだけれど、目の前のひとりから誠実に向き合うことで変わってゆくんだ、という真実を見て勇気が出る部分もあった。

鬼気迫る圧巻の演技。ソ連側の彼の結末が切なかったけれど、いま私たちにとっては世界を救った1人であること、それは確かな事実となっていることを、せめて彼の子孫が知ってくれたらと願う。
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