pokotan

夜が明けたら、いちばんに君に会いにいくのpokotanのレビュー・感想・評価

3.5
「俺、お前のことが大嫌い。」
という衝撃の発言から始まる。

マスク依存症の茜。
理由は違えど、もはやマスクが当たり前で外せなくなった現代を象徴してる。
過去の出来事から本音が言えなくなり、笑顔で誤魔化し、マスクで本心を隠してる。
うじうじうじうじしてて、ややイライラ系女子。
言いたいことが言えなくて溜め込んで指を傷付ける自傷行為も、ヤバすぎる。
担任の先生も先生で、文化祭後の写真撮影も茜にお願いするのに、先生自身が写真に混じろうとしてて、気遣いなさすぎて酷すぎだろ。
そこは、すごく可哀想過ぎた。

そして、自分の感情を解放させてくれた青磁。
青磁の前だとマスクを取れるようになって、素でいられる姿は唐突ではあるが何か良かった。

ピアノの音楽がすごく良かった。

自転車の「ちゃんと捕まってろよ」の手を添えられて掴まるシーンはキュン。
そして、「じゃあ、このまま(朝焼け)見る?」って、なかなかの誘いワード。

ただ、ツッコミどころも多い。
廃れた遊園地で何で明かりがついてんの?
メリーゴーランドのワンカットでのカメラもぐるぐる回ってて、見てるこっちが酔いそうになった。

あと、何で青磁が夜に病院後に先生に学校に来た時に、茜はまだ残ってたの?
そこも引っかかった。
最後のお父さん呼びもやや唐突で、どこに心境の変化があったのか分からなかった。
ラストの朝焼けはめちゃくちゃ綺麗だったけど。

JO1の白岩瑠姫の俺様キャラがやや演技下手に感じる部分はあったけど、ビジュアルの良さと今後に期待。
顔面アップは画が美しかった。
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