12日の殺人のピポサルのレビュー・感想・評価

自分の常識の範囲にない悪が本当にあるのかこの世界には、という驚きと、むしろ自分がこの世界を知らなすぎるのかという気づきを得る主人公、観ていて『ノーカントリー』を思い出した。テーマが好き。真相が明らかにならなくても別にいいので、もう少しどん底や絶望を味わわせてほしかった。
ただ、人間の営みの対比として常に背景に写る山々は本当に美しく、なかなか皮肉めいていてよかった。