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落下の解剖学のピポサルのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.5
ひとつの事象を掘り下げていくなかで予想だにしないことが明らかになっていく。客観的事実かどうかが重要だと法廷で散々と説かれるが、裁判の決着はつくものの結局のところ自殺なのか他殺なのかははっきりと明かされない。息子にとっては少し残酷な夫婦それぞれの抱えていたことが法廷で語られるし、サンドラと弁護士のロマンスが生まれそうで生まれないし。劇中で語られることもこの作品のつくりも、自分が無意識にこうだろうと思うことをことごとく裏切ってくる。
法廷を中心とした会話劇なわけだけど、2時間半はちょっと長いなと思ってしまった。
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