瀬口航平

窓ぎわのトットちゃんの瀬口航平のネタバレレビュー・内容・結末

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

作画と音楽、あと物語、キャラクター、どれも魅力的で最高。

子供の心ってすごい。世界を変えられるだけの力を持ってる、って感じた。
純粋で、自分の欲求にまっすぐだから、誰かを変えられるんだな。

良いシーンいっぱいありすぎて笑

木登りのシーンにこんなに感動するとは思わなかった。子供のときやるよね。

そして何よりもともえ学園の教育方針にびっくり。本当に戦前の小学校にこんなとこあったんだ!!!!すごい!!
今の時代でもけっこうびっくりな感じなんだから、1981年に原作が発売されたときの衝撃はすごかったろう。。。当時出版界始まって以来の大ベストセラーになったっていうのはなんでだろうと思ってたけど、今の時代以上にトットちゃんの生きている世界が眩しかったのかもしれない。時代がどんどん物質主義になっていって、でもその限界とか、誤りに気づき始めてきた中で、人々の中にあった、キラキラした思いだったり、本当に大事にしないといけないもの、みたいなものを呼び起こしてくれたような気がする。その時代に生きてないのでただの妄想だけど。

トットちゃんの発言にはどこか希望を伴った確信がある。そういう確信を持って生きていくことがどれほど素晴らしいことなのか、みたいなことを教えてもらえた素晴らしい作品だった。
校長先生も、君は、本当は良い子なんだよ、っていうのも、トットちゃんのことを無条件で素晴らしい子だと確信を持って言っていたように思う。
ダメな子とか、きっと今よりも言われることの多い時代だったからこそ、この言葉はすごく響く。

エンドロールの主題歌がめっちゃ良かった。
瀬口航平

瀬口航平