KUJIRA

はたらく細胞のKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

はたらく細胞(2024年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

人間が我が物顔で地球を牛耳っている。
でも、そんな人間も自然災害の前には無力。
宇宙の規模から言えば、ちっぽけな存在。
もしかしたら、生き物の中に住む大腸菌かもしれない。

そんな事を、ふとトイレで考えていた事がある。

それが見事に表現されていると感じた。

免疫細胞達を擬人化し、極端な味付けをする事で覚え易くなり、体の仕組みを楽しく学べる。

散々見たシーンだが、「すり傷だっっっ!」は完璧。

白血球が、るろうに剣心っぽいのは確信犯か。

NKは、役のイメージと配役が一致しない。
とは言え、原作は1ページも読んでいない。
オリジナルに近いビジュアルなのかもしれない。

抗がん剤辺りから、ちょっと中弛みしたのが残念。

人間パートのお涙頂戴演出が心配だったが、思いの外泣いてしまった。

彼氏が丁度良い。
ブサイクでもイケメン過ぎでも無い。
真面目過ぎでもヤンチャでもカッコつけでも無い。
加藤清史郎だったのか。

彼女が白血病になったら…
何故かそこに感情移入してしまった。

父親の赤血球をやけに取り上げると思ったら、輸血で合流する形。

菌やウィルスが悪者みたいなビジュアルで描かれているが、あくまでも細胞達の働きの結果ですと言うスタンスが良い。
白血病に至っては、ただ生まれただけ、皆んなと同じ様に働きたかったのに切り捨てられた、と勧善懲悪になっていない。

こう言う話でありがちな、似た様なキャラが生まれました的なオチ。
ベタだけど好き。

充分に楽しめた。
原作を読んでみたい。
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