ヘソの曲り角

肉弾鬼中隊のヘソの曲り角のレビュー・感想・評価

肉弾鬼中隊(1934年製作の映画)
4.0
WW1の頃、砂漠を行軍する英軍一小隊が敵国スナイパーによってひとりずつ殺されていく戦争サスペンス。プライベート・ライアンの元ネタ?ってくらい会話パートがいい。それでいてだんだんフルメタル・ジャケットじみてくるのも面白かった。アラブ人殺したるわの連呼もまあ残酷だけどリアルよね。

役者が全員いい面構えをしている。フランケンシュタインじゃないボリス・カーロフをはじめて見たがやはり怪優だった。画もとにかくいい。砂漠の芸術性たるや。どこでロケしたの?ってくらいいい砂漠。音楽もいい。昔の映画、スパッと終わるのでいい余韻が残る。生き残ってよかったね、で終わらないのがいい。

ジョン・フォード✕ダドリー・ニコルズ✕ヴィクター・マクラグレンはこの翌年「男の敵」でも名作を残している。