2024年 9本目
サクッと見れて、心温まる純粋に良い映画。タイカ・ワイティティにはいつまでもこういう映画を撮ってほしい。ソーが悪かったとは言わないけど、監督の撮り方としてはこういった作品の方が絶対良い。
1回も勝ったことがなく、なんなら1点も取ったことがないサモアのサッカーチーム。アメリカで成績不振によって解雇された監督が、嫌々サモアの監督を引き受けることでチームが変わっていく。歴史的な出来事を映画化するテーマとしては、とても取り上げやすいだろうなと思う。そして案の定、ドラマみたいな映画に仕上がっていた。5分に一回くらいのペースでクスッと笑えるシーンが来て、全然退屈しない。
100分弱の尺とは思えないほど、終わるのがあっという間。サクサクと物語が進むが故に、あまりチームの絆や感動が無いまま終わってしまった感。あるあるだけど、仲間割れが起きたりしても、その修復があまりに早く…。そういったマイナスポイントも、サモア選手の熱量で跳ね返される。
将来的に午後ローで放送されてそう。
