ざわさん

落下の解剖学のざわさんのネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

2024年 11本目

は〜、良い意味で期待を裏切られた。予告編の段階では、「誰が夫を殺したのか」がテーマにあるのかと思ったけど、本筋は違った。あくまで、「妻が有罪になるかどうか」であって、果たして誰が殺したのかは語られない。映画を見に来ている側からしたら、もちろん犯人を知りたかったと思う人も多いのは間違いない。が、あのオチはとてもしっくりきた。途中、サンドラが見ていたテレビでもコメンテーターが話していたように、犯人は誰でもいい。妻が殺したと想像するだけで面白い。最後に息子が「計画通り(ニヤリ)」なんでオチも覚悟してしまったけど。
にしても、圧巻の演技。劇中に音楽はほとんど無く、視覚障がいの息子が弾くピアノの音だけ。スカヨハとアダム・ドライバーの『マリッジ・ストーリー』並にリアルで、重圧のある夫婦喧嘩を見た気がする。
ざわさん

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