ShinichiAndo

ネクスト・ゴール・ウィンズのShinichiAndoのレビュー・感想・評価

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負け犬と呼ばれた人々が立ち上がり、やがて奇跡を起こす物語に惹かれるのは、きっと彼らがそれぞれの人生の中で大きな痛みや喪失感を抱えているからだと思う。オリジナル版ポスターにある、“Be Happy”というシンプルなコピーが鑑賞後にグッとくる。そんなところも含めて、大好きな作品です。

負け犬チームが奇跡を起こすストーリーと並行して、痛みを抱えた監督(マイケル・ファスベンダー)が新天地で自分の人生を取り戻そうとするドラマが描かれているところは、「テッド・ラッソ」を思い出した。どちらも、笑いながら観ていたら、いつの間にか感動してるんです。

また、本作のタイカ・ワイティティ監督の傑作「ジョジョ・ラビット」でも印象的に使われていた、デヴィッド・ボウイの「HEROES」を思い出したりもしました。「僕らだって、ヒーローになれるかもしれない。たった1日だけならば…」。
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