のこ

白鍵と黒鍵の間にののこのレビュー・感想・評価

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)
3.9
ジャズミュージシャン・南博のエッセイ
『白鍵と黒鍵の間に -ジャズピアニスト・エレジー銀座編を映画化!

池松壮亮がかなり練習したピアノ演奏を期待して
この秋一番楽しみにしていた本作!
予想反して、ごちゃごちゃと、現実と幻想、
最後分かり辛かったですが・・・ 
ジャズ聞きながらのエンドロールは心地良かったです😊

冒頭からベースの音が心地よく鳴り響き~🎵
ジャズファンは期待が!

音大で黒鍵のエチュード(ショパン)軽やかに弾く南(池松)に~
尊敬する宅見先生(佐野四郎)は君の演奏はかたい!
タバコを口に咥え🚬 落ちた灰が鍵盤を汚しても平気でw軽やかにジャズを演奏~最後はネコふんじゃったでw

先生は~nonchalantノンシャランで~(ピアノ用語で何気なく 軽い気持ちで~)
そしてジャズピアニストを目指すなら「キャバレーに行くと良いよ!!
宅見先生の言葉を実践、ジャズピア二ストになるために~
夢を抱きながら~

昭和末期の夜~
銀座に来たばかりの夜と
アメリカ(ボストンに留学)に向かう 銀座の最後の夜を
時空を超えて一つになっていくのがぐちゃぐちゃで
とても分かり辛いストーリー!!⚡⚡

池松壮亮がひとり二役で主演(別人でなく同じ人物 博と南、これを間違えないで)

ジャズピアニストになる夢を抱きながら
すれてない青年「博」と!
キャバレーや高級クラブを渡り歩いた3年間で
汚れてしまった青年「南」

先輩ピアニストの千香子(仲里依紗)にも変わったね~って指摘されて~
「俺は一体何をやっているんだ」と嘆く!

刑務所から出て来たばかりの男が(森田剛)店を訪れ
仮面を被ってピアノを弾く博(池松壮亮)に
映画音楽は弾けるか~と弾いてはならないあの曲をリクエスト! 「ゴッドファーザー 愛のテーマ」
全て池松壮亮本人の和音を掴みながらの重厚感溢れる見事な演奏がたまらない~🎵

その後事件が~
この曲をリクエストできるのはヤクザの会長・熊野(松尾貴史)だけで、演奏を許可されているは会長ひいきのピアニスト・南(池松壮亮)だけ
ヤクザの松尾と森田剛の一騎打ちも凄かったですが~
(キャバレー舞台でしょうがないですが 松尾の歌や縄跳び好みじゃなくて、ラストのゴミだらけのシーンもごちゃごちゃしててよく分からなかったですね
なかなか抜けれない自分の心の闇を描いた幻想シーンでしょうか!
成長物語だけで終わらない、その後の人生も、アドリブのようなジャズの人生!)

でも本作の見どころはやっぱり
ジャズセッション!
気鋭のサックス奏者・松丸契の語りかける演奏が心に響き
ゴミ捨て場にあったピアノとサックスの掛け合いに
電車の音も重なって 即興演奏が繰り広げられて~🎵
本作の中心はジャズ を確信させるシーンで素晴らしかったです!

またシンガー・リサを演じるクリスタル・ケイの豊かな歌唱力に魅了されて サックスの松丸契、高橋和也(元男闘呼組)演じる三木もギター片手にカッコよく
豪華バンドメンバーで素敵なライブが本作品の圧巻のハイライトシーン!

監督が20代の頃から10年以上ジャズ喫茶でアルバイトをしていた 監督の思いが詰まった作品でしたね!

見どころ満載ですが ジャズ以外のごちゃごちゃしているところが
何となく~イマイチのところもあって 昭和のレトロな銀座
好きな演奏シーンだけでも満足行く作品でした😊

★最後の母子手帳の名前で全てがわかる~南博です😊 
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