ウクライナとロシアの関係や、ポーランドとナチスの話を絡めながら物語は展開していく。今現在戦争で苦しんでいるだろうウクライナの人達の苦悩がオーバーラップする。
個人がどのように善意を重ねても、戦争の名のもとでそれは、すぐに崩れ落ちてしまうのだけれど、こんな理不尽な中でも、それが一筋の光になるのは間違いないのだろう。それがどんなに細い糸のような光でも。
キャロルオブザベルの歌が、明日を変える希望のような風となり、心の中を駆け巡って行った。
ラスト、戦後33年ぶりに3人が再会する場面に救われる。
早く今の戦争が終わり、ウクライナの人々が、大切な人と再会し、日常が戻る事を願ってやまない。