あんきち

ヒトラーに盗られたうさぎのあんきちのレビュー・感想・評価

ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)
3.6
私の大好きな絵本作家ジュディス.カーのお話し。
本日やっと鑑賞出来た。

彼女の絵本、モグのクリスマスをオーストラリアのテレビで見て、絵本を買い求め、ファンになり
15年前に日本でもシリーズが出版された時はとても嬉しかった。

そして、あんな素敵な絵本を書く彼女が、
戦争によって祖国を捨て、運命を変えられたとは知らずにいた。

この映画にヒトラーの影は出てくるけど、戦争自体が描かれている訳ではない。
でも、戦争の影は確実に一家を追い込んでいく…

ベルリンから、スイス、パリからイギリス
と住む場所を変えながら家族で力強く生きていく様を見て、家族で過ごす事の大切さを改めて感じた。
そして、戦争を行う愚かさも。

家族で一緒にいたくても、様々な事情で離れ離れになっている人達、ウクライナでも戦争によって同じ事が起きている。

この様な映画を見たり、現在のウクライナの状況を知る度に、私達は、同じ過ちを繰り返してはならないと思う。そして、戦争という辛い状況の中、家族とも一緒にいられず、離れ離れになる人々の事を思うと胸が痛む。

映画の中で、アンナの父親が、感謝を忘れてしまう事が1番いけない事なのだと彼女に話していたが、本当にその通りだと思う。

私も日々感謝の気持ちを忘れずに生きていきたいと思う。
あんきち

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