劇場公開時、妙に気になっていたのに劇場鑑賞を逃した台湾🇹🇼の作品です。アマプラにありました!嬉しい♩
…ってことで鑑賞。
主人公のジャン・ウェンを演じる
ホアン・シェンチョウがかわいい。
そんなジャンが引き起こした
銃乱射事件の狂乱から始まる
観進めていくと、LGBT🏳️🌈の要素もあったり、裕福で厳格な家の息子である息苦しさがあったりと、登場人物たちは一様に悩みを抱えている。
一体どんな繋がりがあるのだろうと思わせるてんでバラバラの人たちは、本人たちが知らないところで実は細〜くつながって、最終的に、銃乱射事件の現場に居合わせる。
檻の中の犬🐶
行き場のないお掃除ロボット🤖
これらは容易に抜け出せない環境に身を置き、どうにもならないジャンをはじめとする人々を映し出したもの。よくある手法だとは思うけれど、鈍いわたしでも分かった。伝わった。
3つの章に分かれた本作、
将来への不安、貧困、アイデンティティ、現実と乖離した虚像に囚われた若者たち。
第三章では、“実際には起こらなかったこと”あるいは“時間軸や感情なんかが少しでもずれていたら起こりえたこと”を描いている。
世界(自分の周りの)って、ちょっとした行き違いやズレによってこうも変わるのだなあと改めて思った。
人生は選択の連続
間違った選択をしてもなんとなくうまくおさまったり、人としてのあるいは置かれた状況下でとった正しい選択が思いもよらない悪い事態を招いたりすることだってある。
本作の主人公ジャンは、追い詰められての凶行だった。そうすることしか出来なかった。要因を挙げればキリがないけど、死傷者がいるしね。やっぱり身勝手だよね。
ジャンを愛していたゲイのアーシン…彼の苦しみも計り知れない。
愛を伝えるのって簡単そうで難しいんだね…相手の反応とか、自分の立場とか、伝え方とか、気恥ずかしさとか、不器用さとか、鈍感さとか、マンネリだとか…変な感情や要素が入り混じっちゃってさ。
台湾映画…やっぱりどこか味があっていいなぁ。あ、でも本作は実際の事件を基に描かれた作品なので、“味があっていい”なんかいうのはちょっとアレだな。