BROOK

首のBROOKのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
3.5
鑑賞日:2023年11月28日
パンフレット:990円


”首”なんか、どうだっていい――!


実のところ、北野武監督作品は「Dolls」と「座頭市」しか観たことがなかったりする…。
「Dolls」は試写会で鑑賞して、「座頭市」はタップダンスを取り入れて、かなり斬新な作品だった記憶あり。

今作は戦国時代を舞台にしていて、今までさんざん映像化された題材だけれども、北野監督の新解釈に期待して観た次第♪

制作上のトラブルでお蔵入りにならず、無事に公開出来て良かった!!


観終わって…
あー、、、
たしかに北野監督作品ですね…と、なりました。
2作しか鑑賞したことのない自分が言うのもなんだけど…(苦笑)

信長を演じた加瀬さん、光秀を演じた西島さん、村重を演じた遠藤さん等々、役者陣が豪華なので、誰もがその演技が印象的。
秀吉を演じた北野監督本人がかなり面白かった♪


映画は、村重が反乱を起こしているシーンから始まります。

攻め込まれ、落城したものの、村重本人は行方知れずに。

村重の首が討ち取れなかったことに怒りの信長は、村重と旧知の中である光秀に怒りの矛先を向ける。


その頃、抜け忍の曽呂利が偶然にも村重を捕縛していた。

光秀の前に村重が連れて来られ…
”親しい仲”である村重を匿うことにした光秀。


一方、秀吉は匿われた村重、さらには信長の出した書状を利用し、本能寺で光秀が信長を討つように画策を始めるのだった…。


映画のタイトルが「首」なので、”首”をクローズアップしている作品となっていました。
序盤から、バンバン首が刎ねられたり、討ち取った首で成り上がろうとする者が現れたりと、R15+の年齢制限がついているだけはある。

あとは、男色のシーンを描いたりと…
でも、当時はそういうことは当たり前なワケで…

ま、結構際どいシーンが多々あります(汗)


あくまで北野監督が描く”本能寺の変”で、そこに至るまでの”経緯”が楽しめる感じでしょうか♪
いろいろと画策していく中で、曽呂利が良いアクセントになっていたと思います。

あと、結構アドリブシーンがあったような気がする。
特に、秀吉、秀長、官兵衛の3人で集まる場面は。
笑えるシーンも多くあるので、その辺りも北野監督らしいというか。


そうそう、合戦シーンはかなりお金をかけているようで、
非常に見応えがありました!
やはり戦国時代を舞台にした映画はこうでないと!!


本能寺の変の”解釈”は言いたいことがある人もいるとは思うが、
これはこれで新鮮味があるかも。。

ラストは、まさかの”蹴飛ばし”…
ここで終わりなのも笑った♪
BROOK

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