「狂ってやがる」
それは時代か？彼らか？
キタノ映画初めて観ました！
他作品も非常に興味が湧いてるので、オフィス北野、サブスク解禁にGoサイン出して欲しいわ。
冗談みたいなノリで人が死んでいきます。
この時代に死というものはドラマ性などない、人の命は軽いです。
そもそもカッとなって腰からぶら下げてる刀を数センチ突き立てただけで人ブッ殺せる戦国時代です。
狂ってるにキマってます。
愛憎渦巻く光秀パート
コメディリリーフな秀吉パート
黒い笑いな新左衛門パート
織田信長を中心に3章が同時進行される。
織田信長や明智光秀の著名な合戦模様をちゃんとスペクタクルとして撮っているので、この時点で戦国絵巻として満足。
また、殺伐とした雰囲気から唐突にシニカルなコメディパートが挟まるので、笑っていいのかわからないけど、監督のセンスが効いているので笑ってしまう上質なコントだった。
そんな場面が多々あり、愉快だったけど、怖いよね。
「少々押されてるから、お前突撃していっぺん死んできてくれよ」って言われたけど、殿としては本気なんだか冗談なんだか分からねぇ…。
笑ってるけどガチなんだろうなぁ。
行かなきゃ気まぐれで「じゃ、ここで死ぬか」って本気で刀振ってきそうだもんな…。
その辺の足軽とかじゃなくて、滝川一益レベルの武将に対しての一幕なのが恐ろしい。
結構頑張って名前売れた存在になれたのに、上司からこんなこと言われる毎日を想像したら、剃髪しなくてもストレスでハゲそうな気がしてくる。
