両隣のおじいさんがかわりばんこに寝落ちしたり時計のアラームを鳴らしたりスマホを見たりしていたが、それにカリカリする気にならないくらいのんびりしたコメディ映画だった。戦国時代を舞台にした三次創作みたいな感じ。ほぼほぼ全員、今の日本語で話すし。たけしがギャグをやっていると、かつて『おれたちひょうきん族』を見て笑っていた頃の気分になってしまう。今回は点が甘くなった気がする。
エンドロールが流れたところで「えええ劇団ひとりどこにいた？？？」となって余韻が吹っ飛んだので、これから観る人は劇団ひとりを探してみてください。
以下まとまりのない感想：
- エンケンの荒木村重の、愛情ベースで物事を判断しすぎなところが可愛かった。今までドラマで観てきたどの荒木村重も行動基準が謎だったが、愛なら仕方ない。
- 中村獅童が、華やかさゼロの愚鈍な百姓を見事に演じていてよかった。彼は最初の生首を見た瞬間に壊れちゃったのかもしれない。
- 西島が西島なのにちゃんとキンカ頭だった。
- 加瀬信長はしっかり第六天魔王だった。あの死に方は良かった。
- 大森南朋はたけしの隣だったからか、ちょっと頑張りすぎたんじゃないだろうか。彼だけ表情がぴこぴこしておりちょっと気が散った。
